この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第43章 温もり



“…可愛げのない……“



そんなことを思いつつ、再び前を向き険しい道を行くのだった–––







******************************







二日目の夜遅く–––いや、本当は三日目の明け方近かったのだが、空が白み始める前に吹雪に追い付かれ彼らにはそれが分からなかった



「ハァ……ッ」



吐き出す息さえ冷たくて、もう白くはならない

食糧のほとんどは凍ってしまい、最初は温かかった羊の乳もとっくに冷え切っていた



“シエラに長く留まったからか…思った程ではないな……”



そう頭では思っていても、体は誤魔化せない



「……」



リリアは芯だけが辛うじてまだ温かいレオンの胸に寄りかかった

普段あまり雪の降らないアウスグライヒよりも、冬は本格的なシエラで育ったリリアの方が実は寒さに強かった



「……ッ」



とはいえ寒いものは寒い


/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ