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果てのない海に呑まれて
第46章 得れば失う、失えば得る



そこにはこの世を長く生きてきたが故の優しさと、哀しみがあった



“ケチュアの長老と同じ眸だわ……”



リリアは思った





「貴方の周りが特別なのだ。強い意志を持って貴方を護っている……ミゲルは特に。

ルチアーノが儂の元に来てからの時間だけを見ても死んでいたであろうものを、ミゲルは踏み止まった」



何かが彼を踏みとどまらせたのだと、ロンブローゾ氏は語った



「そのミゲルがあれほど苦しんだのだ。この毒は……」

「ミゲルはずっと苦しんでいました。それを苦しいとも思わずに。

毒の痛みなど、こいつにとってどれほど小さなものだったか……」



分かりませんか、と堪え切れずに口を挟んだルチアーノは言葉を締めた



「……」



そんな彼にロンブローゾ氏も一旦間を置き、そして続けた



「貴方は船上で人を殺したことがないのだとか……それはファルツにとって未だかつてあり得ませなんだ」


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