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果てのない海に呑まれて
第46章 得れば失う、失えば得る



それを思い知った

たとえ殺されかけても、戻ってきたかった場所–––



「お前が、守るんだ」

「……」

「ジェーニオ」



頑なに顔を背ける弟の頬を片手に挟み、無理やり自分の方を向かせる



「……っ」



今までにない強引な手だ



「誰でもない、お前自身の手で」





ファルツを壊さぬよう

わざと距離を置いていたお前には

私以上にこの家を愛する心があるだろう?





「……っ、分かりましたよ」



ジェーニオは不機嫌そうに兄の手を払う



「お前はファルツ家の一員だ。私が認める。

そして次期当主はお前だ。カタリナじゃあない。今すぐにとは言わん……だが……」

「分かりましたって!」



口うるさいとは思っていたが、これほどとは。

語尾を荒げてもなお何か言おうとする兄にジェーニオは冷ややかに告げる



「それなら次期当主として貴方に命令します。

直ちにこの家を出て行って下さい。誰にも見つからないように」


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