この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第47章 思い知れこの愛を



この作戦により、うまく敵を遠ざけることが出来た

あとは彼が戻ってくるのを待つだけ–––







「……ハァ」



少年の姿をしたリリアは冬の寒さに身を縮め、白い掌に息を吐いた



「……」



その呼吸が、一瞬止まる

今彼女の耳に微かに馬の蹄の音が聞こえた



「……っ」



耐え切れなくなって振り向けば、黒い馬が二頭、此方に向かって走ってくる

まだ顔は見えない

けれど、あれは確かに–––





「リリア!」

「レオ……」



大きく名前を呼び返そうとしたその時、後ろの人物が厳しい目付きで唇に指を当てた



「…っ……」



ミゲルに止められて慌てて口を押さえる

そうだ、こんなところで名前を叫ぶわけにはいかない

リリアは溢れ出す気持ちを堪え、光に輝く彼の横顔を見つめていた





「……待たせたな」

「本当よ」



素直に喜べば良いものを、ツンと顔を背けたりするから可愛い


/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ