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果てのない海に呑まれて
第47章 思い知れこの愛を
「信じてるわ……カレルのところにいた時でさえ、私は貴方を信じてた。
信じているから、貴方の為なら怖くない」
命を懸けられる
ミゲルも同じだ
「……」
そして最早それが分からないレオンではなかった
“完敗だな……”
レオンはリリアに押し倒されたまま、力を抜き空を仰いだ
枯れ枝の間から月の光が射し込んでいる
「私は何度もお前を手放そうとした……お前の気持ちを疑った。
こんなにも愛しているのに理解していなかった」
すまない
言いかけてレオンは言葉を止めた
というより、止め“させられた”
「…ン…ッ……」
突然の口付けに上手く呼吸が出来ず、鼻から甘い声が抜ける
チュ…レロ……
「…ッハ……リ リア…」
やっとのことで名前を呼ぶと、激しく絡まっていた舌が解ける
「…どうした……」
「理解してなかったのなら、今思い知って」