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果てのない海に呑まれて
第47章 思い知れこの愛を
二度と私から離れないで。
もう私を手放さないで。
「逃げたら……殺すわ」
“チャンスがあればいつでも逃げ出してやるわ。
貴方を殺してでも”
そう言っていた少女は、その時と同じくらいの–––いや、それ以上に強い光を以て、男を見つめる
「ああ……此処がお前の帰る場処だ」
二度と離れない
もう、手放さない
「お前からまた帰る場処を奪うなど……」
私には出来はしない
何故なら、お前こそが私の帰る場処だから。
捕らえたはずが、囚われていたのは自分なのかもしれない
それを示すかのようにリリアは彼の両手首を押さえつけ、再び深く口付けた
今度はレオンの舌もしっかりとそれに応える
「ン……ア…ふ…っ」
「…ハ ァッ」
“もっとだ……”
責められていても、レオンの舌技は変わらなかった
“もっと私を求めてくれ……!”