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果てのない海に呑まれて
第47章 思い知れこの愛を



リリアが呼吸の為に一瞬唇を離す度、足りないというように舌を伸ばすレオン。



下から見上げる時とは違う

せがむような、子供のような眸。

それもまた妖艶で–––彼の望み通り、リリアは更に掻き立てられる



「…っ……」



口付けの合間にレオンの服の釦が外され、その下のシュミーズの紐さえ解かれた

冷たい空気と共にリリアの温かい手が肌をなぞる



「…っ…う……」



その指先がレオンの乳首に触れ、また小さな声が漏れる

リリアは腹の下で僅かに彼のモノが膨らむのを感じた



「…リ リア……っ」



“余裕がないのは同じだが……”



だからこそ彼女の責めに熱くなるし、またもどかしくもなる



「まだ……ダメ」



我慢出来ずに動いた腰を止めさせ、リリアは悪戯に笑う

もっと隅から隅まで、愛し尽くしたい

貴方の全てが欲しい



「……チュ」

「…っ…ぁ……」



そんな想いを表すように、リリアの唇が硬い胸板に落とされる


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