この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
果てのない海に呑まれて
第8章 還らない者



「……フッ」



微かに微笑んでリリアの髪を梳く



"ただの興味と同情のつもりが、随分と深入りしてしまったな。またミゲルにからかわれる"



レオンはそのことに軽くため息をつきつつ、彼女を優しく愛で続けていたーーー



******************************



「……ん」



リリアは体に感じる温もりに目を覚ました



温かいベッド

暖かい日の光

あたたかい、人の−−−



「んっ!?」



自分ではない何者かの体温を感じてぱっと目を開く



「起きたか」



声のする方へ目をやると、自分を見るレオンの姿が−−−



「なっなっ、なんで!?」



思わず腕を突っ張って体を引き離した



「何故って……覚えていないのか?」

「……」

「昨日も思ったんだが、お前、寝起き悪いな」

「……あ」



思い出した



父と一族を想って泣いたのを、レオンが抱き留めてくれて−−−



「あ、あの、昨日のことは忘れて……」

「……出来ない相談だ」



顔を赤くした彼女にレオンは愉しげな笑みを浮かべる

彼女の腕を掴むと、再び自分の方へ引き寄せた



「昨日はあんなに素直だったのにな」

「あれは違っ……」



ますます焦るリリア


/810ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ