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第2章 現実

　仲のよい両親。私は二人のことが好きだった。

　あまり厳しくないしなんだか打ち解けていた。そして二人は落ち着いた親しみをお互いに持っていた。

　父親も母親も私のよい話し相手だった。兄弟がいなくて寂しいだろ？と父親はよく子供の頃にいったが、私は十分に満たされていたのだ。

　朝の時間、階段を下りると母親と父親がリビングにいるのが音で伝わってくる。私はそっと風呂場へ行った。