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わたしはショートケーキが嫌い
第6章 関与している(疑惑)
生唾をゴクリと飲み込み、慶太と対面する形になる。
ドクドクと心臓が煩くて耳障りだ。
慶太の机に両手を付き自ら“あの話”を振ってみた。
「みんな長谷部の話でもちきりだな」
あくびをしながらそう言ってみたけど、本当は今にも震えそうなくらいドキドキして緊張している。
慶太は俺を見つめながら、
「お前は興味ないのか?」
と聞いてきた。
その聞き方はまるで興味を持ってほしそうな感じに聞こえた。
「興味とかそーゆー軽い話しじゃねぇだろ」
この言葉は本心だ。
興味本位で騒いでいい話だとは思えない。
Twitterのトレンド入りも、みんなの会話の内容も、それから慶太の企んでいるような目もすごく嫌だ。