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サイドストーリー6
第2章 同棲×数学
急に話しかけられて、それが教師だったことに驚いたようで。
「佐藤先生!」
周りの子たちはほかの学校らしく知った顔はいない。

「なんだよ。彼女に振られたか?」
「あ?」

思いっきり不機嫌な顔に、子供っぽさが残っている。

「佐藤先生はデートかよ」
「まぁね」

真理子の腰を抱く手に力を込めて軽く引き寄せた。

「へぇ。本当にくっついたんだ?文化祭の時は彼女じゃなかったよな?」

こいつ・・

「わかるよ。二人の距離で」

なんていう。
じゃぁ、お返し。

「お前は?飯田先生に何でフラれたんだよ」
ふふんというと、山口はため息をついた。

「やっぱ、ばれてる?」
「お前、もう少しうまくやらないと。飯田先生がかわいそうだ」
「・・・・弥生ちゃんは今は田舎。勉強しろってことだろ?」
「ふーん。飯田先生も大変だな」

「・・・・」
「まぁ明日から勉強しろよ」
「・・・・花火なんか見てないで勉強しろって言わねぇのかよ」
「いわないよ?俺、担任じゃないもん」
「・・・・」
「化学や物理で分からないことがあれば聞きに来い」

そういって山口たちの集団から離れた。
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