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ユウガオ
第4章 寝坊したサンタクロース
旅行以来12月に入り彼は会合や接待で
飛び回り、私はコンパニオンとして
宴会に走り回った
「会いたい」気付けば
私より彼が言うようになり
家庭と仕事と遊びのある彼にも
看護学生である私にも1日が48時間なら
いいなって話したのを覚えてる
「クリスマスは彼氏と?」
楽しそうに話すクラスメイトの会話が
胸を締め付けた
クリスマスは期待なんかしない
彼は家族がある人。
私はこれをいつまで自分に言い聞かせれば
いいのだろう?
もしもの時傷つきたくないから
私から好きや愛してるは言わない
でもこれがふたりの距離を広げる
ことになるなんて…私はいつも後悔するばかり…