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【寵姫】籠の中の牝獣たち
第1章 序章 【蠢く悪意】

「またお戯れをなさっていたのですね、東藤様」
カーテンをまとめながら、女は部屋の主に声をかけた。
「私が好きでしているとは思わないでほしいなぁ」
東藤と呼ばれた男は、まんざらでもないという表情を浮かべていた。年は初老に片足を踏み入れた程度、というべきだろうか。黒髪のなかに一筋だけ白髪を流す男は、四人は座れるであろうソファに鎮座していた。初老の肉体は枯れを感じさせるも、それゆえに微塵のたるみも見せず、固くしまった古木のようだった。
そして、彼は何も纏ってはいなかった。
いや、何も身に着けていないというのは誤りだった。彼の股座には、同じく裸の女が取り付いて、激しく頭を前後させていた。女は、東藤の勃起を口に含み、必死に舌を這わせていた。
「お気付きですか。この部屋、すごい匂いですよ」
「それは私のものではないよ」
こいつが、と言って東藤は足下に跪く女の股間を足指でくすぐった。
「んんーっ!んっ!んぁっ!あはぁっ」
女の背が大きく跳ね、悲鳴のトーンが一段階上がる。彼女の股には凶悪な器具が噛み付いており、執拗な責めを敢行していた。
カーテンをまとめながら、女は部屋の主に声をかけた。
「私が好きでしているとは思わないでほしいなぁ」
東藤と呼ばれた男は、まんざらでもないという表情を浮かべていた。年は初老に片足を踏み入れた程度、というべきだろうか。黒髪のなかに一筋だけ白髪を流す男は、四人は座れるであろうソファに鎮座していた。初老の肉体は枯れを感じさせるも、それゆえに微塵のたるみも見せず、固くしまった古木のようだった。
そして、彼は何も纏ってはいなかった。
いや、何も身に着けていないというのは誤りだった。彼の股座には、同じく裸の女が取り付いて、激しく頭を前後させていた。女は、東藤の勃起を口に含み、必死に舌を這わせていた。
「お気付きですか。この部屋、すごい匂いですよ」
「それは私のものではないよ」
こいつが、と言って東藤は足下に跪く女の股間を足指でくすぐった。
「んんーっ!んっ!んぁっ!あはぁっ」
女の背が大きく跳ね、悲鳴のトーンが一段階上がる。彼女の股には凶悪な器具が噛み付いており、執拗な責めを敢行していた。

