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【寵姫】籠の中の牝獣たち
第1章 序章 【蠢く悪意】
だが、快感を求めて動いていたのは秘裂だけではなかった。本来、外からの侵入者が触れて良い場所ではない子宮もだった。度重なる刺激と、幾度も襲いかかった快楽を突然取り上げられて、我慢などできるはずがなかった。

「お願い……」

思わず口から出た懇願に、女の首はがっくりと落ちて、両手で顔を覆った。

だが、その間も東藤の浅瀬を掘り返すような動きは続いた。両手で顔を覆った、その指の間から声が漏れた。

それが罪悪感に咽ぶ嗚咽なのか、悦びが体を駆け抜ける悲鳴なのか、東藤には興味がなかった。ただ、女の顔に手をやり、正面にへと向けた。

「あっ、ああっ、くぅう」

持ち上げられていた体が、東藤の上に落ちてくる。自然、怒張が子宮口にグリグリと食い込んだ。歯を食い縛って、女は体をのけぞらせる。

「見たまえ」

二人の正面には一台の機械がかすかな駆動音を鳴らしていた。こちらに撮影中を示す赤い光が灯り、二人のまぐわいを、余すことなくその内に収めている。

「せっかくだ。これを見続けてくれている最愛の夫へ何か言ってくれ」

「ああ、あなた……ごめんなさいぃ、いやっ!ああっ……」

意味のある言葉は続かなかった。東藤が悠然と腰を使い始め、快楽を知らせる絶叫が始まった。
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