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第1章 奈々の露出癖

夫・敦は昨年、好条件で大手銀行にヘッドハントされたのですが、転勤が異常なほど多い部署で（支店を数か月～半年で移動していく）、同じ土地に半年 以上留まることがなく、会社で用意してもらったアパートやマンションを転々としている状態です。

結婚したはじめのうちはそんな生活が不満でストレスも感じていましたが、先日私の身に起きたちょっとした事件がきっかけで「密かな楽しみ」を見つけ、この１か所に留まらないという現在の環境が私の見つけ出した「密かな楽しみ」にとってはかえって好都合だということにも気づいたんです。

その「密かな楽しみ」を見つけたのは、S市に来て５日目…つまり一昨日の事です…


その日はゴールデンウィークも終わったばかりだというのに３０度を超える真夏日でした

前の日の夜、夫が求めてきたので、私は気を利かせてシャワーの後で夫好みのちょっとセクシーな下着に履き替えました

ところが引っ越しで疲れていたせいか、私が子供を寝かしつけている間に夫まで眠ってしまったんです…

エッチができなかったことで朝からテンションの低い夫をなだめ、しぶしぶ出勤する夫を玄関で見送り、掃除と洗濯を終わらせると、時刻は午前１０時を少し過ぎていました。

息子が観ていた幼児番組も終わったので、自宅マンションのすぐ近くにある公園に連れて行くことにしました

その公園は敷地は小さいながらも遊具は充実しており、比較的綺麗です

引っ越しの片付けの合間にも何度か息子を連れて行ったんですが、ゴールデンウィーク中だから遠出でもしているのか、子供が遊んでいる姿を見かける事は一度もありませんでした

そんな「どうせ誰もいないだろう」という油断から、その日はメイクも殆どせず、普段から部屋着にしている薄いコットン素材の黄色いミニ丈のチュニックワンピースのままバンズのスリップオンを履いて出かけてしまいました…