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横浜発 7:54
第3章 根
ソコを何度も攻められて、何も考えられなくなる。

「やの・・・さっ」

その懇願に両手を伸ばせば、私の腕の中に矢野さんが身体を預ける。
ギュッと抱きしめた背中に、思わず爪を立てた。

「いやぁ」

段々と私を襲う、大きな波に乗ろうとした時に
矢野さんは、分かっているかのようにスッと指を引き抜いた。

「ごめ。このままイかせてやりたいけど
1番最初は一緒にイきたい」

そう言って、自分自身にゴムを付けて性急に私の中に身を沈めた。

グィッと中に入ってくるこの感覚に
愛しさを感じて、腕を伸ばす。

再び戻ってきたその身体を、逃がさないように抱きしめて爪を立てる。
矢野さんはその腕の中で、窮屈そうに私の中を堪能するかのように律動する。

私の痙攣が再び呼び戻されて
段々と大きな痙攣になろうとする瞬間に
矢野さんも大きく痙攣した。

いちばん深いその場所で
矢野さんは私と一緒にイった。

「少し・・落ち着いたら一緒にシャワーを・・・浴びよう」

矢野さんは荒い息の中、やっとの事でそれだけ言うと、次に小さく
「好きだよ」
と言った後に両方のまぶたにキスをした。

ギュッと抱きしめられたその太い腕に私は無意識にしがみついた。


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