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仕置きの館
第2章 刑罰開始
_____50メートル歩くと、

赤煉瓦造りの建物があった。





黒髪ロングの女性は『ひっ、ひっく………』と泣き続けている。


直ぐ後ろを歩いていたなつみは足首までついたシミを見ていたたまれなくなる。



だけど、
ころされるのが……………怖い。



『足を止めろ!
背筋を伸ばせ』
男が命令した。


皆、びくっとして歩を止めた。



『これから君たちは収監される。
きちんと罪を償い、必ずセックスレスを打破できる体になるように。
〈とこなをし〉に補導を渡し失敬する』



とこなをし………………??




赤煉瓦の建物は、病院のように大きい。
施設みたいだ。

周りに肩くらいの高さの塀がある。

入り口の門らしき場所の横に〈とこなをし〉と彫ってある。




(____床上手…………
あ、床上手になるためだから床直し………?)

思いついたけど怖くて言葉に出来ない。


それよりも病院にも見える建物の中で何をされるの………………??



恐怖が体を支配した。



カチャ………
門が開き、
白い服の男が出てきた。


『ご苦労だった』
と刑務官のような男に話しかける。


刑務官のような男は敬礼をした。

無言で踵を返して去っていく。





白い服の男は、
40歳代くらいか。

看護師のような、白装束のような不思議な雰囲気だ。



『入りなさい』
有無を言わさずという口調。



なつみたちは夢遊病者のように、
虚ろな足取りで建物に入っていく。

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