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仕置きの館
第2章 刑罰開始
建物のなかはシーンと静まり返っていた。
緑色のスリッパが並んでいる。
5人は無言のままスリッパに足を通した。
まさに病院のように、
白い廊下に白い壁。
男は『私は責任者の東条【とうじょう】だ。
君たちは少子化を増長する行いをした罰でここに収監された。
そのことを忘れるな』
ときつい口調で話す。
『門は二重にロックしてある。
逃げようと企てるのは無駄だ。
各自分かれて懲役に服してもらう。
合同訓練もある。
食事は朝昼晩だ。これは食堂がある。必ずそこで食べること!遅れた場合は無しだ。
起床7時、就寝10時。
寝室は今日収監された5人ひと部屋だ。
ひと部屋に看守が一人つく。
当たり前だが、
空手・合気道・少林寺有段者の看守だ。
力で敵うと思うな』
____本当に、囚人じゃないの……………
なつみは泣く気力もない。
『何か質問は?!』
『…………あの、漏らしたので着替えたいです……』
黒髪ロングの女性がか細い声を出した。
『3番、佐藤春香【さとうはるか】。
婚姻7年、29歳。
セックスレス期間3年。
___着替えを許可しよう』
男は氏名・年齢を諳んじる。
皆ぎょっとした。
バスに乗っているときもだけど、
皆居る前で「セックスレス」と言われたらそれだけで恥ずかしい…………。
顔色ひとつ変えずに言う男たち。
(わたしたち、
見下されてるよね………………………)
スッと違う男が現れた。
佐藤さんを連れて行く。
なつみは、(着替えるだけで済むのかな…)と不穏になる。
『わたし、トイレに行きたいです』
申し出た。
『4番、鮎川なつみ。20歳。
婚姻3ヶ月。レス期間も同じ………
いったい何の為に結婚したのか』ふっ、
と下卑た笑いを溢す東条。
緑色のスリッパが並んでいる。
5人は無言のままスリッパに足を通した。
まさに病院のように、
白い廊下に白い壁。
男は『私は責任者の東条【とうじょう】だ。
君たちは少子化を増長する行いをした罰でここに収監された。
そのことを忘れるな』
ときつい口調で話す。
『門は二重にロックしてある。
逃げようと企てるのは無駄だ。
各自分かれて懲役に服してもらう。
合同訓練もある。
食事は朝昼晩だ。これは食堂がある。必ずそこで食べること!遅れた場合は無しだ。
起床7時、就寝10時。
寝室は今日収監された5人ひと部屋だ。
ひと部屋に看守が一人つく。
当たり前だが、
空手・合気道・少林寺有段者の看守だ。
力で敵うと思うな』
____本当に、囚人じゃないの……………
なつみは泣く気力もない。
『何か質問は?!』
『…………あの、漏らしたので着替えたいです……』
黒髪ロングの女性がか細い声を出した。
『3番、佐藤春香【さとうはるか】。
婚姻7年、29歳。
セックスレス期間3年。
___着替えを許可しよう』
男は氏名・年齢を諳んじる。
皆ぎょっとした。
バスに乗っているときもだけど、
皆居る前で「セックスレス」と言われたらそれだけで恥ずかしい…………。
顔色ひとつ変えずに言う男たち。
(わたしたち、
見下されてるよね………………………)
スッと違う男が現れた。
佐藤さんを連れて行く。
なつみは、(着替えるだけで済むのかな…)と不穏になる。
『わたし、トイレに行きたいです』
申し出た。
『4番、鮎川なつみ。20歳。
婚姻3ヶ月。レス期間も同じ………
いったい何の為に結婚したのか』ふっ、
と下卑た笑いを溢す東条。