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仕置きの館
第4章 願い、そして……
____優は顔面蒼白で、
小刻みに震えている。

ショートカットの髪が頬に張りついている。

冷や汗をかいているのだ。




なつみは錯乱を無理やり抑えると、
ゆっくりと立ち上がった。





優は佐久真の命令で仰向けに寝かされ、
脚を広げている。




なつみはヨロヨロ立てると、
咲子とあゆみを見た。



2人ともギュッと目を瞑り、
唇をへの字に結んで俯いている。



恐怖に耐えていた。





なつみは『ここに倣え!』と咲子の隣を指差す三井に従い、
咲子の横で立てる。




『さあ、犬!
次は正常位が出来るぞ、喜べ。
人間並みの快感が味わえるとは、
貴様は幸運な犬だ(笑)』
佐久真は悪魔__________


いや、
なつみには死神にしか見えない。




女性に絶望を与え、
死してもボロ布以下のようにしか思ってない。





(許せない………………………)

なつみの心に湧いたのは、
絶望を通り越した怒りだ。
こんなに人間を憎いと思ったのは初めてだ。




ここにいる男たちは人間じゃないけれど。



『ひぃぃぃ…………
ああう……………は……………う……………』
優は目をカッと見開き、
脚の間に被さる犬に震えている。




(一体どうなっているの?)
犬は優の薄桃色の胸の先端を舐めながら、
器用に後ろ姿を伸ばし茂みに根をグイグイ押している。

なつみは怪訝に思った。



犬の行動にしては、
人間じみている。







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