この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
仕置きの館
第4章 願い、そして……
『ふう。
少しは反省したか?』

____佐久真は直ぐにいつもの抑揚のない淡々とした口調に戻った。
ブリーフと白装束を手早く身につける。




なつみは無言で痛む付け根を堪え、
ゆっくりと上体を起こした。
『…………すみませんでした』



『分かればよい。
新しい作業着と下着を取ってくる。
ここで待つように!』
扉が開いて、
ピシッと伸びた背筋は遠ざかる。




なつみはその背中を睨んだ。




無精子症だから妊娠の心配はない。

力で抑えつけて言いなりにするなんて、
弱い人間のすることじゃないの?



〔女のくせに〕

〔腐った女が〕


佐久真の怒声は、
なつみに向けてというよりは女性全般への蔑みに聞こえる。




ムカムカする。



(ユウくんは……………誰もあんなふうに小馬鹿にしないし、
「女のくせに」なんて言ったこともない)




____今頃どうしてるんだろ?


出張から戻って、奥さんが逮捕されてて………………


ちゃんと、訳を聞いてくれてるはず。
悠大はそういう人だ。

頭ごなしに怒るんじゃなく、
誰に対しても先ず相手の話に耳を傾ける。
それから自分の考えを話す。


なつみは旦那さまに想いを馳せた。



が、
もう、遠い幻のようにしか浮かばなかった。








/217ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ