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仕置きの館
第4章 願い、そして……
佐久真は含み笑いをした。

小馬鹿にしたような、嫌な笑い方。



『更生プログラムだと言ったろう。
お前は旦那に快楽を与えられずここにいるんだ。
通常の住居に似た部屋で、
あの洋服を駆使し旦那をその気にさせる訓練に入る』
ぴしゃりと指差す。



指差す方向にある洋服たち。




よく見ると、
紫色のスリップやガーターベルト・
セーラー服やナース服があった。




『安心しろ。
丸一日私と2人きりだ』





『えっ………………………』



『トイレもある。
食事もあのboxから入ってくる。
思う存分、励めるわけだ』
佐久真はベッドの壁に付いている白い箱を指差した。






最初に入った部屋と同じ…………………




なつみは下剤入りカレーの恐怖が蘇った。

『ヒィっ…………』
自分の体を抱きしめる。




『さあ、早速始めよう!
時間が勿体ない。
脱げ!!!』

抱きしめた両腕は、
佐久真の大きな掌にあっさり解(ほど)かれた。




あっという間に全裸にされる。



佐久真も最後の一枚、ブリーフを脱いだ。


すると………………………

ふわっと抱き締められた。







(……………へっ)

それは、殴られたり蹴られたりした佐久真じゃなく別人のようで。


大きな胸板に包まれるような、
抱かれ方だ。




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