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仕置きの館
第4章 願い、そして……
どうしよう?

出られないし、
佐久真は気を失ってるし。



『!あ。
左腕の、腕時計…………!』


佐久真の左手首にある、
腕時計型携帯。



そっと外してみた。


四角・真ん丸・三角の小さなボタンが付いている。

どうやって使うのかも分からない…………………



『どうしよう………………
これ?』
なつみは自棄っぱちで真ん丸ボタンを押してみた。




シーン………………



『だ、だよね?
うー……………分かんない…………』


佐久真は倒れたまま、
ピクリともしない。




___そこへ………………

ヴィィィン。

ドアが開いた。



『どうしました、佐久真教官っ?!』
柳瀬という看守だ。

メガネをかけ、
白装束にスリッポンシューズ・短髪。


ドカドカ入ってきてなつみを睨む。
『何があったのだっ?!
何故お前が腕時計を持っているんだっ』



怒鳴られたなつみは、
ビクッと萎縮する。

『い、いきなり倒れたんです…………

分からなくて、この丸いボタンを押してしまって……………………』
しどろもどろに答える。






『____佐久真教官!
鮎川なつみ、貴様もしやと思うが教官に触れたか?』


苛ついた様子の柳瀬。


『え、触れ…………、
は、はい。
浣腸されて、訓練を…………受けてました』
何とか答える。




『そうじゃない。
佐久真教官の体の一部を例えば強く押したり叩いたりしたか?』
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