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仕置きの館
第4章 願い、そして……
_______________

もしかして。


首の後ろの……………?



柳瀬は般若のように歪ませた表情でなつみに詰め寄る。




(……………言ったらダメな気がする)

閃いた。


あの、首の後ろの凹みに何か秘密があるんだ…………!!





『い、いえ………………
あ。
わたしが、ご奉仕させて頂いてる時に佐久真さんは壁にぶつかりました………………』

慎重に、
嘘を並べた。



『背中かっ?首の辺りをぶつけなかったか?!』

_____やっぱり!




『いえ、
わたしは根を咥えてたので……………
はっきり見てません。
気がついたら、倒れてました…………』

オドオドしながら、
誤魔化す。




柳瀬は「ふぅ。ぶつけてしまったか…………
OFFになるなんて」
小さな声で呟いた。



なつみは青ざめ、
ビクビクしたフリをする。


だけど、しっかり柳瀬の呟きを聴いた。



(OFFって言った?
そんな、家電じゃないのに…………)



_____待って。

あの、黒い犬も〔特殊な薬で専用に仕上げた〕〔犬の姿をした男のようなモノだ〕と言ってた。


もし、人間にもそれをしたなら…………………………





『鮎川なつみ、
君はここで待ちなさい!
三井か?
ああ、そうだ。頼む』
柳瀬は左手首の腕時計に話す。



ほどなく、
三井が現れた。


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