この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
仕置きの館
第5章 一縷の望み
『おいっ!
時間がかかりすぎているぞ』
柳瀬の声が飛ぶ。
なつみは『はっ、あ、も、もう少しですっ』
と慌てた。
心臓がバクバクする。
今まで建物内に目を配る気力なんかなくて、
いっぱいいっぱいだったから気づかなかった。
シャワーでシャンプー泡を流し、
リンスを手早く塗るとボディーソープで体を洗った。
思い切り頭から湯をかぶる。
_____探せば、
〔逃げ道〕があるかもしれない!
隔離された辺鄙な場所にある〔とこなをし〕。
だけどあれだけの食事があるということは、
調理場がある。
いくら閉鎖的に締め切っていても、
看守が鍵を持ってるだけで人が出入りできるんだ。
わたしたちだって、
初日そうやって入ってきたんだから………………
バスルームを出た。
作業着と下着を受け取り、
付けると寝床に潜り込んだ。
あれから何日経ったっけ?
もう、分からない。
何月何日なのかさえ教えてくれない。
けど、
布団の中でなつみは目を開けていた。
興奮して、
体はクタクタなのに眠くならない………………………………………
『はっ………………んん…………』
暗く静まり返った畳部屋。
咲子の寝息と、
あゆみの歯ぎしりが聞こえる。
「う…………うぅ~………」あゆみはうなされていた。
廊下から洩れ入る灯り。
時間がかかりすぎているぞ』
柳瀬の声が飛ぶ。
なつみは『はっ、あ、も、もう少しですっ』
と慌てた。
心臓がバクバクする。
今まで建物内に目を配る気力なんかなくて、
いっぱいいっぱいだったから気づかなかった。
シャワーでシャンプー泡を流し、
リンスを手早く塗るとボディーソープで体を洗った。
思い切り頭から湯をかぶる。
_____探せば、
〔逃げ道〕があるかもしれない!
隔離された辺鄙な場所にある〔とこなをし〕。
だけどあれだけの食事があるということは、
調理場がある。
いくら閉鎖的に締め切っていても、
看守が鍵を持ってるだけで人が出入りできるんだ。
わたしたちだって、
初日そうやって入ってきたんだから………………
バスルームを出た。
作業着と下着を受け取り、
付けると寝床に潜り込んだ。
あれから何日経ったっけ?
もう、分からない。
何月何日なのかさえ教えてくれない。
けど、
布団の中でなつみは目を開けていた。
興奮して、
体はクタクタなのに眠くならない………………………………………
『はっ………………んん…………』
暗く静まり返った畳部屋。
咲子の寝息と、
あゆみの歯ぎしりが聞こえる。
「う…………うぅ~………」あゆみはうなされていた。
廊下から洩れ入る灯り。