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仕置きの館
第5章 一縷の望み
なつみは全く自覚がない。



____顔を拭き、
キッと前を向いたとき……………

柳瀬は目を見開いた。



なつみの毅然とした表情に、柳瀬は僅かな畏怖を感じた。



(この女………………、
やはり他の女たちと違う。

支配されているにも関わらず意志が一貫している。
大体は気が狂うか、
されるがまま言いなりでロボットのようになってゆくのに。

目が生きている。
それに……………………、
〔更生訓練中〕もまるでsexを堪能しているかのようだ)




今まで〔とこなをし〕に来た女たちのなかで、
こんなタイプは居なかった。


柳瀬は(気をつけて見張らなければな………)となつみを見詰める。




なつみはティッシュを柳瀬に返す。


『………………さぁ、昼食だ。
ちゃんと食べるように』

おむすびが二つと、
ウィンナー・レタスの炒め物。
沢庵。
ペットボトルのお茶。



なつみはボーッとしながらも手を伸ばして口に運ぶ。




塩っ気が強いおむすびが美味しい。

夢中で食べた。




柳瀬も横に座り黙々と食べる。




なつみは口もとを指で拭うと、
『蛇はどうしたの?』と訊ねた。





柳瀬はペットボトルを傾け飲みながら、
『元の場所に待機させてある。
つまらないことに気を回すな。
それより自分の更生訓練の向上を考えなさい』
とピシャリ。






(元の場所に…………

どこか、居場所があるのかな…………

もしかしたら犬も?
〔とこなをし〕専用って言ってたし)




なつみは柳瀬のセリフに顔を俯けながら、
蛇や犬のことを案じた。






だって……………………
わたしたちもそうだけど、
蛇や犬が本当に〔薬で〕〔専用に育てられた〕なら、
被害者だわ。





なつみは昔飼っていた犬を思い出した。

躾てもなかなか覚えなくて、
妹と2人して必死に育てた。

コロコロ丸くなって、
一緒に走り回った。





_____あれが本来の姿なんだもん。


蛇は、家族として飼う人はごく少数だろうけど…………


それでも野生で伸び伸びと生きるべきなんじゃないかな…………






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