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仕置きの館
第5章 一縷の望み
噴水の水のように弧を描いて飛ぶ尿。



それを柳瀬が口で受け止め飲んでいる。



『いやああああ………………………ああ…………』



膝を閉じたいのにチカラが入らない。


迸る尿は柳瀬に吸い込まれてゆく…………


自分の股の間で、
看守が自分のおしっこを飲んでる。



なつみはとてつもない恥ずかしさから、
震える手で顔を覆った。





(_______あっ…………)


その時だった。


(今なら、柳瀬の首の後ろが見える!!)

閃き手を退けた。





(_____うわっ………………)

ある!!


あるのは知ってたけど、
くっきりと肌の色が違う部分があった。



これを押せば多分…………佐久真と同じように倒れる。



指を伸ばしかけて止めた。


(いけない。
……………怪しまれちゃう)


こめかみを汗が伝う。






『や、やだ………………恥ずかしいよぅっ…………』

なつみは精一杯の演技をした。


前屈みになり、
柳瀬の背中に被さるように背中を曲げた。




そして、
肌の色が違う部分を___偶然を装って___
押した。
肘で周囲ごと。




『……………………………………………』


失神した???


なつみは無言の柳瀬を窺う。




『恥ずかしいか?
それも旦那の性欲を煽るでしょう』
柳瀬は事もなげにカラダを起こして口元を拭う。







(……………………倒れない…………………!!)

なつみはビックリした。


が、
動揺を力の限りに抑える。




『はあっ…………………
もぅ、ダメ……………………
力が入らない……………………………』

目を閉じ、
快感と羞恥に尽くし疲れたようにぐったりした。





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