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仕置きの館
第5章 一縷の望み
(……………あの四角い肌、
スイッチじゃないってこと??!
振り出しに戻っちゃった______)



絶望感から涙が流れた。



『うっ…………ひっ、ひっく……………』

泣いてしまう。



まさか、スイッチじゃなかったなんて…………





___柳瀬は体を起こすと、
胡座をかいて座った。

『君は罪人なんだ。
泣いたところで無意味だよ。
更生しつ…づ………けな………きゃならな……………
あれ………………?
頭が……………………………』

柳瀬の呂律が怪しくなった。

頭に手を当てている。

なつみは泣きながらその仕草を見た。



『痛………………

中断…………だ……………、

待って…………な………さ………い』

柳瀬はよろけながら立ち上がる。

左手首の携帯電話を押し、
扉がヴィィン……と開いた瞬間だ。



ガクッと膝から頽れた。


『……………や、柳瀬さんっ??!』

なつみは(時間差?!)と思う。

そして、瞬時にまた演技をした。



慌てて戸惑う演技。


この部屋にアナウンスが響いてた。


カメラだってあるかもしれない。


ほとんど閃光のように浮かんだ考えだった。





柳瀬のカラダに手を添える。

『柳瀬さんっ、一体どうしたのっ』



なつみは柳瀬を見て(やった………)と思った。





柳瀬は、
正座をし背中を丸めたままで白目を剥いていたのだ……………………………………………
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