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仕置きの館
第6章 逆襲・そして………
_____朝、目を覚ました。


咲子さんが隣で唸りながら歯ぎしりをしている。


あゆみさんも「うーん、うーっ……………」と魘(うな)されていた。




(穏やかに眠れるわけないよね……………)



なつみは歯ぎしりを聞きながら、
布団の中でじっとしていた。



____柳瀬も倒れた。




あの背中のスイッチは、
押せば〔体が停止〕するんだ。


分かったはいいけれど、
どうやって看守たちのスイッチを押すか?


全員のを押すなんてムリだ。


そして、〔スイッチが弱点〕と全ての女性に伝えることも不可能だわ。




(どうしたらいいの?)




『起きなさい!!
朝だっ』

突然怒号が飛んできた。



三井がツカツカと寄ってきて、
布団を剥がす。


『佐久真・柳瀬が不在だからといって怠けるなよ』
凄みがある言い方。




咲子・あゆみ・なつみは起床し、
布団を畳んだ。




朝食に向かう。



なつみは咲子の後を歩きながら、
咲子の背中に文字を書いた。


〔や・な・せ〕

〔ス・イッ・チ・〕〔お・し・た〕


咲子の肩がビクン!と揺れる。


驚愕したのだ。



なつみの肩にあゆみの手が触れた。




〔な・に・し・て・る〕

_____なつみが咲子にしたように、
背中文字を書く。




なつみは柳瀬が前を向いていることを確認し、
首だけ振り返った。


(弱点があるの。

首の後ろにスイッチがあるのよ)

口を思い切り動かして伝えた。




あゆみは目を見開いた。






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