この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
仕置きの館
第6章 逆襲・そして………
さて、どうする?
なつみはパンを千切って食べながら、
考えた。
スイッチが分かっただけでも、
ラッキーなのだ。
だけどなつみは気が逸(はや)る。
言いなりになり、
諦めて従うだけだった今まで。
だけど弱点を知ったからには、
どうしても脱出したい。
『手早く片付けるように!』
東条の声が飛ぶと、
皆一様にトレーを重ねて送ってゆく。
看守が重なったトレー・食器を運ぶ。
なつみはその様子を見た。
『あっ……………』
トレーを持った看守数人。
いつも見ずにいたから分からなかった。
食堂の入り口から出て行かず、
隅にある扉へ抜けて行ってる!!!
なつみは咲子をつつき、
指先を扉に向けた。
『………………はうっ!………』
咲子もかなり驚いたようだ。
『____おい!
お前たち!
さっきから何をしているっ?!』
三井がなつみに近寄る。
『あ………………………』
マズい。
『咳が、出てしまって…………』
なつみは咄嗟に誤魔化した。
ケホケホっ…………
咲子も、コホン、コホッと真似をした。
『______フン。
夏風邪か?
まあ良いだろう、頻繁に全裸になるわけだからな………』
三井は合点した。
___心臓が口から飛び出しそうだ。
テーブル上のポタージュ文字は、
書いたあとすぐに作業着の袖で拭き消した。
バクバク鳴る胸。
しかし、大発見だ!
食堂の入り口が、一カ所じゃないと分かったんだから……………………………………!
なつみはパンを千切って食べながら、
考えた。
スイッチが分かっただけでも、
ラッキーなのだ。
だけどなつみは気が逸(はや)る。
言いなりになり、
諦めて従うだけだった今まで。
だけど弱点を知ったからには、
どうしても脱出したい。
『手早く片付けるように!』
東条の声が飛ぶと、
皆一様にトレーを重ねて送ってゆく。
看守が重なったトレー・食器を運ぶ。
なつみはその様子を見た。
『あっ……………』
トレーを持った看守数人。
いつも見ずにいたから分からなかった。
食堂の入り口から出て行かず、
隅にある扉へ抜けて行ってる!!!
なつみは咲子をつつき、
指先を扉に向けた。
『………………はうっ!………』
咲子もかなり驚いたようだ。
『____おい!
お前たち!
さっきから何をしているっ?!』
三井がなつみに近寄る。
『あ………………………』
マズい。
『咳が、出てしまって…………』
なつみは咄嗟に誤魔化した。
ケホケホっ…………
咲子も、コホン、コホッと真似をした。
『______フン。
夏風邪か?
まあ良いだろう、頻繁に全裸になるわけだからな………』
三井は合点した。
___心臓が口から飛び出しそうだ。
テーブル上のポタージュ文字は、
書いたあとすぐに作業着の袖で拭き消した。
バクバク鳴る胸。
しかし、大発見だ!
食堂の入り口が、一カ所じゃないと分かったんだから……………………………………!