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仕置きの館
第6章 逆襲・そして………
次々と壇上では淫らな行為が繰り返されてゆく。




大衆__他の女性たちもだ__は、
座ってそれを眺めている。


その時だった。




責めパフォーマンスを終えた看守たちが、
バタバタと動き始めた。


(………………?なにごと?)


看守がヒソヒソ声で耳打ちし、
聞いた看守が別の看守に駆け寄る。


東条は壇の直ぐ下で王様の如く椅子に座り、
壇上を愉悦の表情で眺めている。

バタバタする看守に気付いていない。


他の人たちも、
壇上に意識が向いているようだ。





(まずいぞ、おい)

(薬を打て!それしかないだろう)

(しかし、東条所長の逆鱗に触れたらどうするんですか?!)




なつみは聞き耳を立てる。


揉め事らしい。




(私が抑えてきます)一人の看守が言い、
入り口に向かう。



ヴィィィン…………

自動扉が開いた。




すると______

『ギャウギャウギャウ!!!』
真っ黒い犬が3匹、
勢いよく入ってきた。





皆一斉に振り返る。



犬の目は血走り、
一匹は何か肌色のモノを咥えている。


『何事だ?!』
東条が色めき立つ。




犬が咥えているモノを見て、
なつみは「ヒッ……………」息を呑んだ。




耳だった。


人間の………………………………………
肌色の、
くしゃりと布を丸めたかのような物体から血が流れている。





『うわあああっ……………
ああっ、所長っ…………………………
い、犬が発狂しました……』


先ほど出て行った看守は耳から血飛沫を飛ばしヨロヨロとふらつく。





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