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仕置きの館
第6章 逆襲・そして………
食堂を出た。


とりあえず、
続く廊下を走る。



右も左も分からない。



『どっちだろう?!』

『分かんないわよ、えーっとこっち!!』
咲子が言うままになつみも走る。



走り回ると、
明るい場所に出た。


数十メートル先に女性たちの塊がある。


『こっちよ!!ここが出口だわ!』
一人の女性が、
なつみ&咲子に気付いて手を挙げた。




二人は駆ける。


『開かないのよ。
どうしよう……………』
『せっかく逃げるチャンスなのにっ………』


口々に言う女性たち。




『どうしよう?』なつみも途方に暮れてしまう。




すると……………

入り口扉がヴィィィンと開いた。


皆、バッと入り口扉を見る。



そして皆青ざめた。
張りつめた静寂が広がった。




佐久真と、
柳瀬が銃口を向けてニヤついていた。

白装束ではない。

私服らしきジャージだ。





(まさか……………戻ってきたところだったの??!)



『やあやあ……………、
これはこれは罪人の皆……………。
派手にやってくれたようだな』


なつみに届く、
久しぶりの佐久真の声。




抑揚がなくて機械みたい。




佐久真は真っ直ぐになつみを見据えた。
『鮎川なつみ。
その口は何をした?』



パァンッ


『うっ』見知らぬ女性が、胸を抑えてバタンと倒れた。



『きゃああああー』『いやあーっ、ころされるっ』
『ひぃぃー』
皆、パニックに陥る。




佐久真はなつみの目を見ながら、
片手で女性を次々撃ってゆく。






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