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仕置きの館
第6章 逆襲・そして………
『犬が??!
____今、大人しいじゃない!
……………もしかして……………
男にだけ敵視するのかしら……………』
『えっ…………』
『だって、ほら。
食堂でも今も。
あたしたちには見向きもしないわ…………』
犬は3匹とも真っ黒い。
ペタンと座り込む姿は、
躾がきちんとされた行儀良い飼い犬のようだ。
咲子が立ち上がり、
犬に手を伸ばす。
『咲子さん、危ない!!』
『大丈夫よ、きっと……………』
言いながら咲子の伸ばした手は震えていた。
1匹の犬が、
咲子の指先にピンク色の舌を伸ばした。
ぴちゃぴちゃと舐める。
そして、
『クゥン………』と甘えたように啼いた。
尻尾を振りながら。
『ほら!!ね、やっぱり…………!』
咲子の声が弾む。
なつみは腰が抜けた。
ペタンとその場にへたり込んでしまった。
____ヴィィィィン…………
入り口のドアが開く。
なつみ・咲子はギョッとした。
(まだ、誰か来るの?!)身構えた。
すると、そこに現れたのは………………
『あ!!!』となつみ。
『えええっ?!』と咲子。
2人して驚愕した。
『____間に合わなかったね………
少しだけ』
『ですね……………でも、入り口まで全員来れたから』
息を切らして、
ボロボロに解(ほつ)れた作業着姿で立っているのは…………………
たしか、名前は……………田中優に、
伊藤結衣だ。
ショートカットのふたり。
『え…………何で?!元気だったの??』
咲子が叫んだ。
田中優はノイローゼになり、
施設へ輸送されたはず。
伊藤結衣は、
地下牢へ放り込まれたのではなかったか?
なつみは唖然とした。
____今、大人しいじゃない!
……………もしかして……………
男にだけ敵視するのかしら……………』
『えっ…………』
『だって、ほら。
食堂でも今も。
あたしたちには見向きもしないわ…………』
犬は3匹とも真っ黒い。
ペタンと座り込む姿は、
躾がきちんとされた行儀良い飼い犬のようだ。
咲子が立ち上がり、
犬に手を伸ばす。
『咲子さん、危ない!!』
『大丈夫よ、きっと……………』
言いながら咲子の伸ばした手は震えていた。
1匹の犬が、
咲子の指先にピンク色の舌を伸ばした。
ぴちゃぴちゃと舐める。
そして、
『クゥン………』と甘えたように啼いた。
尻尾を振りながら。
『ほら!!ね、やっぱり…………!』
咲子の声が弾む。
なつみは腰が抜けた。
ペタンとその場にへたり込んでしまった。
____ヴィィィィン…………
入り口のドアが開く。
なつみ・咲子はギョッとした。
(まだ、誰か来るの?!)身構えた。
すると、そこに現れたのは………………
『あ!!!』となつみ。
『えええっ?!』と咲子。
2人して驚愕した。
『____間に合わなかったね………
少しだけ』
『ですね……………でも、入り口まで全員来れたから』
息を切らして、
ボロボロに解(ほつ)れた作業着姿で立っているのは…………………
たしか、名前は……………田中優に、
伊藤結衣だ。
ショートカットのふたり。
『え…………何で?!元気だったの??』
咲子が叫んだ。
田中優はノイローゼになり、
施設へ輸送されたはず。
伊藤結衣は、
地下牢へ放り込まれたのではなかったか?
なつみは唖然とした。