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仕置きの館
第6章 逆襲・そして………
なつみは何とも言えない虚無感に襲われた。



(〔国〕が決めたやり方じゃなかったの………………)

なのに、支配され………あんな目に遭った。



怒りも起きない。


看守たちの言葉をそのまま真に受けていた。


ただただ、滂沱の涙が溢れてゆく。




『____こちらです』
警察官の声がして、カチャリとドアが開いた。




『____なつみ!!!』



懐かしい声。



振り返ると、
悠大が目を真っ赤にして駆け寄ってくる。


『ユウくん…………………、
ユウくんなの………………………?!』

幻かと思った。


頭がおかしくなって、
幻影を見てるのかと思った。



だけど、抱き締められたら悠大の肩幅や匂い・
感触が…………………………


ホンモノだった。



今、ここに在る温もり。





なつみは堰を切ったように大号泣した。
しがみついて泣いた。


両親、妹が駆け込んできた。


皆抱き合い泣いた。





























マンションに戻ったのは、
〈取り調べ〉が全て終わった1週間後のことだった。
警察にて丁重に保護をされながら、
婦人警官に質問を受けた。



____なつみは帰宅するなり部屋着に着替え、
料理を作った。

体が自然にそうした。

生活という当たり前のことをしたかった………………


『_____長かったな。
なつみ、よく耐えたね。
俺となつみはセックスレスですらないのに……………、
理不尽な冤罪だ………』悠大が涙ぐむ。



テレビを点けると、
【実情は杜撰な調教現場!!
〔とこなをし〕の実態は陵辱同然】
とメディアは一斉に「〔家庭怠慢罪〕と〔とこなをし〕」の在り方について疑問視を発信している。

悠大はなつみの体を〔汚れた〕とは捉えない。




咲子さんや結衣、
優たちは元気なんだろうか………………



皆それぞれどうなったか知らない。


そんな余裕は無かった……………

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