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仕置きの館
第3章 共同訓練
刺激物独特の辛みが、
喉を通過すると生き返ったように空腹を自覚し、
なつみはガツガツと平らげた。


『……ぷは、はー、はー…………』

絶え絶えの息。
そしてミネラルウォーターをがぶ飲みした。





『今いったい何時なんだろ…………』
佐久真に対する質問じゃなく、
惚けて独り言のように呟いた。



『6月17日、午前8時だ』
佐久真は左手首の腕時計型携帯電話を見て言った。
右手はスプーンを握り、
口にカレーを運ぶ。

動きが機械のようだ。

喋りながらもカレーは詰まらないのか?
話し方ももたつかない。


『…………え?朝………………?』
世間から遮断された場所にいるからか、
時間の感覚が麻痺していた。


『お前が連行されたのは昨日の朝だ。
丸一日経っている』




……………え………………そんなに経ってたの?



なつみは唖然とした。


この白い部屋は、
夜中も白いままのようだ。

壁も床も全て白い。

窓がないのに微妙に明るい。




佐久真はなつみのカレー皿を取り上げ、
トレーごと白い箱に入れた。



…………ちゃんと、食事係みたいな人もいるんだ…………



先ほどまで失神していたなつみはぼーっと思った。




その時だ。
キュルルル…………グルル………

お腹が鳴る。


今食べたのに?



『……痛っ………』
グルルルル…………
お腹が痛い。



佐久真は仁王立ちで腕を組み、
ニヤリと笑った。

ロボットのように無表情だがたまに嫌な笑い方をする。




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