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仕置きの館
第1章 嵌められた手錠
セックスレスどころか、
イチャイチャしてるのに!
そりゃあ結婚前よりは回数が減ったけど、
それでも週3回はしてる。
(避妊具は使ってないからかな…………)
なつみはピルを常用している。
それに悠大もなつみも清潔好きのため、
出したら直ぐシャワーで洗い流すことが多い。
「もう少し2人だけで楽しんでから、
計画的に赤ちゃんを授かろうね」ってユウくんと話し合いをしたのに……………………
酷すぎる!!
『君たち!!
起立して整列しなさい』
独房の前に刑務官のようなものものしい雰囲気の男が立った。
『えっ…………
酷い!なんでこんなことするの!』
なつみは咄嗟に鉄柵にしがみつく。
カチャッ。
______なつみの目の前に出されたのは、
銃口だった。
『ヒィッ……………………………』
映画やドラマでしか見たことがない拳銃。その口がなつみの眼前にある。
息を呑んだ。
4人も『えっ…………』『嘘……………!』と恐怖に震え出した。
刑務官のような男は、
口角を片方だけ上げて嫌な笑い方をした。
『ふはは!
しにたくなかったら起立して整列しなさい…………』
_____悪魔。
そう言いたいのをぐっと堪えたなつみ。
5人は、
起立して1列に並んだ。
無言で項垂れて。
『移動!
真っ直ぐ歩け!』
刑務官のような男に促され、
ぞろぞろとついていく。
(わたし、どうなっちゃうの……………?!)
恐怖に戦慄しながらもなつみはまるでロボットになったように従い歩くしかなかった………………………………………………………………………