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仕置きの館
第3章 共同訓練
直ぐさま、
食器とスプーンが運ばれてきた。



辺りを見ても厨房らしき場所はない。
どうやら別の場所で作って、
食事時間帯だけここに運ばれるようだ。



なつみはスプーンを持った。


煮物・サラダ・白いご飯・水がトレーに載っている。




スプーンを持つ右手が震えた。


さっきのカレーライスには下剤が入ってた。


もしかして、これにも………??
と恐怖が先走る。



隣の咲子を見ると食べていた。

なつみは、
仕方なく口に運ぶ。



水を飲みながら食べる。


味がしない…………

薄味なのか、
それとも麻痺してるのかさえ分からなかった。



ただ、「遅れたら抜き」と言われたことを思い出して食べなきゃいけないと思った。




一心に口に運び、
咀嚼して嚥下する。


自分がまるで機械になったような感覚。



考えると、怖い想像しか出来ない。
だから疑いもせずにひたすら口に運ぶだけ。





___食べ終わる。
スプーンをトレーに置き、
顔を上げた。


2000人と言っていたか。
女性ばかり__20~40代だ__が同じ作業着姿で、
同じ姿勢で同じ方向を向いて座っている。


静まり返ったまま。

張りつめた空気がピリピリしていた。





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