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仕置きの館
第3章 共同訓練
すると、
佐久真は見透かしたように話す。

『位置や階は覚えなくてよい。
常に私が付いており、
お前たちを誘導する』




なつみは下腹からヘソにかけてキュウウッと快感が突き抜けた。


佐久真が常にいるなら、
あの快楽を常に味わえるかも……………………




なつみの頭にはそれしかなかった。



わたしじゃなくなってく。


どこかで自分じゃなくなるのを理解しながら、
恐怖とワクワクがない交ぜになったような不思議な感覚になる。






早く……………
早くしたい!!




なつみは内から湧き上がる欲望にうずうずする。






____白い階段を上がってゆく。

廊下に出た。
佐久真はまた扉を開錠した。

カチャリ。

開いた扉から室内が見え、
なつみはゾクッとする。


『さあ、次の訓練だ。

仁保咲子は左へ。
鮎川なつみは右へ入れ』




室内に個室があった。

トイレのように並んでいる。


中は6畳ほどか?
狭い。


咲子はふらふらと左の個室に入る。
茫然自失のようだ。


なつみも右へ入った。




『あ…………………あ…………………』

壁一面にあるのは、
鎖・ムチ・縄など見るからに拷問専用のような道具。

黒いマスクもある。
目だけがくり抜いてあって、
洋画に出てくる仮面のようだ。


佐久真の後ろから、
別の看守の男____25歳くらいか____
が入ってきた。

『佐久真教官っ、
三井【みつい】入りますっ』
佐久真に敬礼をして咲子の個室に入ってゆく。


声から、
なつみはわたしと変わらないくらいの年齢かな?と思う。



同じように短髪で白装束だ。




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