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仕置きの館
第3章 共同訓練
___着衣した咲子となつみ。
『では夕食に向かう』
佐久真が言い、
後をついてゆく。
ふらふらと、
幽霊のように。
三井の姿は無かったが、
なつみはそんなことすら気付かなかった____________……………………
夕食は再び螺旋階段の下にある食堂だった。
運ばれてきたシチューとピラフを口に運ぶ。
女たちは皆一様に疲れ切っていた。
誰も話さないし、
ため息すら吐かない。
機械のように、
利き手を動かし食べ物を口に入れてゆくだけ。
食べ終わると、
昼間のように流れ作業でトレーと食器を重ねてゆく。
机を片す。
『では、
本日の訓練は終了する!
明日に備えてしっかりと睡眠を摂るように!』
東条の声が轟いた。
____佐久真が『就寝部屋に戻る』と冷たく言う。
咲子の後に続く。
いつの間に合流したのか?
他の3人___佐藤春香・田中優・里中あゆみ__も虚ろに後をゆく。
フラフラだ。
どこを歩いているのかも分からないまま、
〔西の1〕と書かれたプレートの廊下に着いた。
見ると、
5人一組の女たちが各部屋に入ってゆく。
なつみはぼんやりと女たちを眺めた。
『現在夜8時だ。
今から風呂の時間となる。
部屋の入り口横に付いているバスルームに一人ずつ順番に入って入浴せよ。
換えの下着と作業着を受け取ってから入ることっ』
佐久真は入り口で毅然と言い放つ。
もう、いい…………………
何でもいいから、眠りたい……………
5人は番号順に入浴した。
佐久真はずっとバスルームの前に仁王立ちで、
入浴して布団へ向かう5人を目視しチェックしている。
なつみは虚ろな頭で下着と作業着を受け取ると、
バスルームに入った。
何も考えずに入浴する。
髪を洗い、
シャワーで流す。
湯船に浸かる。
『イッ………………』
痛い!!
ハッとした。
ムチで叩かれた傷があった。
『う……………うわ~ん…………』
なつみは泣いた。
湯船に、涙が一粒ひとつぶ落ちてゆく。
『では夕食に向かう』
佐久真が言い、
後をついてゆく。
ふらふらと、
幽霊のように。
三井の姿は無かったが、
なつみはそんなことすら気付かなかった____________……………………
夕食は再び螺旋階段の下にある食堂だった。
運ばれてきたシチューとピラフを口に運ぶ。
女たちは皆一様に疲れ切っていた。
誰も話さないし、
ため息すら吐かない。
機械のように、
利き手を動かし食べ物を口に入れてゆくだけ。
食べ終わると、
昼間のように流れ作業でトレーと食器を重ねてゆく。
机を片す。
『では、
本日の訓練は終了する!
明日に備えてしっかりと睡眠を摂るように!』
東条の声が轟いた。
____佐久真が『就寝部屋に戻る』と冷たく言う。
咲子の後に続く。
いつの間に合流したのか?
他の3人___佐藤春香・田中優・里中あゆみ__も虚ろに後をゆく。
フラフラだ。
どこを歩いているのかも分からないまま、
〔西の1〕と書かれたプレートの廊下に着いた。
見ると、
5人一組の女たちが各部屋に入ってゆく。
なつみはぼんやりと女たちを眺めた。
『現在夜8時だ。
今から風呂の時間となる。
部屋の入り口横に付いているバスルームに一人ずつ順番に入って入浴せよ。
換えの下着と作業着を受け取ってから入ることっ』
佐久真は入り口で毅然と言い放つ。
もう、いい…………………
何でもいいから、眠りたい……………
5人は番号順に入浴した。
佐久真はずっとバスルームの前に仁王立ちで、
入浴して布団へ向かう5人を目視しチェックしている。
なつみは虚ろな頭で下着と作業着を受け取ると、
バスルームに入った。
何も考えずに入浴する。
髪を洗い、
シャワーで流す。
湯船に浸かる。
『イッ………………』
痛い!!
ハッとした。
ムチで叩かれた傷があった。
『う……………うわ~ん…………』
なつみは泣いた。
湯船に、涙が一粒ひとつぶ落ちてゆく。