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仕置きの館
第4章 願い、そして……
『起きろ!!!
何時まで眠ってるんだっ!!』


_____怒声で、
なつみは目を覚ました。



ゆっくりと瞼を開く。


佐久真の顔がなつみを見下ろして睨んでいた。






はっ??
あっ!!朝なんだ…………!



なつみはガバッと起き上がる。


入り口に、
他4人が並んで立っていた。




青ざめる。

『すみません!!』
なつみは慌てて布団を畳むとスリッパを履いて入り口へと駆けた。



4人は咎める様子もない。
ただ虚無に襲われているようだ。
ボンヤリしている。



____体のあちこちが痛い。

しかし、
体を引きずるようにして4人の後に着く。



はぁ…………………
溜息がこぼれた。




今日もまた、
更生という名の拷問が始まる。


『起床に遅れた罰だ』
佐久真はそう言うと、
なつみの背中を足蹴りした。

『イッ………………』
なつみは前のめりに転ぶ。




咲子、遥香、優、あゆみは転がったなつみをジッと見ていた。

哀れむような、恐怖におののくような表情をして…………………



なつみは無言で起き上がる。


ムカつくとか、理不尽だとか………一切の感情が湧かない。

無だ。



『朝食へ向かう!』
佐久真の号令で5人はフラフラ歩き始めた。

就寝部屋を出ると、
他の部屋の女たちも縦一列になり歩行している。



スリッパの音だけが僅かに響く。


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