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仕置きの館
第4章 願い、そして……
虚ろだった他の女たちも、
驚いたようで転がる女を見る。



なつみは足首を握られた。
『ヒィッ!!
な、何するのっ』


下を見ると、
転がり落ちてきたショートヘアの女が這いずりなつみの足首にしがみついている。


女は痩せており、
作業着越しに肩甲骨が浮き出ていた。


なつみのふくらはぎに手を伸ばしてきた。
『やっ、やめてっ!!!』
思わず足を払う。


ショートヘアの女の顔は頬がこけ、
目がギロリと凹んでいる。白目には血の筋が浮かんでいる。


_____あ。
同い年くらいかな……………



ギスギスしているが、
雰囲気から同年代のように思った。



視線が交わる。

思わず見つめてしまう。

女が口を開きかけた。

が。
『伊藤結衣【いとうゆい】!!地下室行きだ』
ダダダッと看守の男が3人駆け寄ったかと思うと、
ショートヘアの女を担いだ。


担がれた結衣とやらは未だなつみを見ている。


(……………ゲテ……………)



担がれ、
階段下に運ばれてゆく結衣の口が動いた。


_____え?

なつみは凝視してしまう。


(ニゲテ………………)

ショートヘアの女の口は、
パクパク動いていた。


(シヌヨ……………)



なつみは運ばれてゆく女を眺めた。






『フゥ……………
たまにああやって気が触れる罪人が出る。
まったく、自業自得だというのに。
皆、分かったか?!
ああなると監獄行きだ。
地下牢で一定期間を過ごすのだ。
ああなりなくなければ、
真面目に更生に励め』
佐久真の威圧的な言葉。



女たちは、
皆下を俯いた。


明日は我が身だと感じて…………………………


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