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仕置きの館
第4章 願い、そして……
なつみは、
歯がガチガチ震えた。



初めてだった。


______人が死ぬのを間近で見たのは…………。


20年間、
身近な人は亡くなっていないし、
交通事故や大きな災害にも遭遇してない。




_____………………
だから時間差で、
春香の痙攣と白目を剥いた様子が浮かぶ。




春香は、
この間………………
収監された日にお漏らしをしてしまい泣いてた。


発砲音と、
歩いた山道。





脳裏に映像が浮かんでは消えてゆく。




ヨロッ………………

脚がよろけてフラついた。


咄嗟に手の指を噛んだ。




そうしないと、
叫んでしまいそうだった。

〔ダレカ、タスケテ………………………!!!〕


と。




不意に、地下牢へ担がれていったショートヘアの女を思い出す。

ついさっきの出来事だ。


伊藤…………
伊藤結衣とか言ってた。




〔ニゲテ、シヌヨ〕



あれは、こういうことだったの?




あの子も、
もしかして今頃…………………………




『ヒッ…………………』
声にならない叫び。
なつみは必死に指を噛んだ。


次はわたし。
次はわたしだ____________





そう思った。













__________________

白い階段を上がる。


佐久真の後をゆらゆらと。
幽霊のように。



食堂での【軽い共同訓練】は思ったより長い時間だったらしく、
直ぐに続けて昼食となった。



なつみは食べ物を咀嚼しながら、
嘔吐いた。

____吐いたら、
何をされるか分からない。
その恐怖心で嘔吐きを抑えて飲み込んだ。



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