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秘密の治療室
第6章 第6診察室での準備
第6診察室があるのは、長い廊下の更に奥。
綺麗だけど人なんて看護師さんが1人いるかいないかという閑散とした場所だった。

ガラッ…
「失礼しまぁーす……っ?!」

扉を開けた瞬間、思っていた部屋の雰囲気と180度違い思わず足がすくむ。

普通なら病院の診察室なんて、大きな机とお医者さんと患者の座る椅子、その脇に白いベッドが置いてあるというのが一般的だけど…

私の目に飛び込んできたのは、まるでラブホテルみたいな大きなベッドにシャンデリア、照明はなぜか淡いピンク色だった。

「あ、来たねー」
「せ、先生」

部屋のしきりからひょっこり顔を出す健太郎先生。
暗くてよく分からないけど、両手に治療道具?みたいなものを持っていた。

「これって…あの…その…」
「恥ずかしいよねこの部屋。僕も普通で良いんじゃないかっていつも言ってるんだけど、女性の看護師たちが女はこれが言いの!っていうから…」

先生、珍しく照れているみたい。
それがちょっと意外できょとんとしてしまった。

「今日から腰の矯正を始めていくよ。外からと中から同時だからちょっとキツイかもしれないけど、初日は整えるくらいだから大丈夫だと思う」

「矯正…今まで色んな病院でやってもらったけど、全然効かなかった方法です…」
「落ち込まないでよ!それは大体外からしかやっていないからだ」
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