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羞恥の高校性活~女子はクラスで私だけ~
第25章 美術の授業~二人でポーズ~ 【胡桃編】
 先ほどから到来していたように思えた希望は、たちまち雲散霧消し、絶望の足音すらひたひたと聞こえてきそうな状況だ。

「慎也君がモデル?! つまり、裸でこの台に一緒に?! ……嫌! 『慎也君に裸を見られたくない』という気持ちと同じくらい、『慎也君の裸を見たくない』っていう気持ちも大きい!」と心の中で叫ぶ胡桃。

 胡桃は混乱と狼狽のさなか、思わず矢上の方へと視線を飛ばした。

 矢上もまた、混乱や困惑を隠しきれない様子で、どこか呆然とした様子をしている。

 鈴木が再度、矢上に問いかけた。

「矢上! モデルをするのかしないのか、答えるんだ!」

「い、意味が分かりません……。どうして俺なんですか?」

「指導要綱にそう書かれていたからだ。私も矢上が選ばれた理由は知らないが、多分、瀬戸川と仲が良いからだろう。あまりよく知らない相手や、仲が良くない相手と一緒にモデルをするよりも、仲良しの男子と一緒にする方がいいだろうという計らいだろうな」

 依然として混乱しつつも、胡桃は「そんな計らいって、ありがた迷惑だよ! 慎也君と完全に気まずくなる! 他の男子の方が、深く深く軽蔑しておけばいいだけだから、まだマシだと思う。よりによって慎也君だなんて……。お願い! 慎也君、断って!」と心の中で思っていた。

 矢上は心底悩んでいる様子で、きょろきょろしたり、手をせわしなく動かしたりと、明らかに挙動不審だ。




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