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羞恥の高校性活~女子はクラスで私だけ~
第27章 美術の授業~背面座位のポーズで~ 【胡桃編】
 胡桃にとっては永遠とも思えるほど長い時間が経ってから、鈴木が時計を見て口を開いた。

「ちょうど4分間、ポーズ時間の半分が過ぎたな。瀬戸川、休憩をとらなくて大丈夫か?」

 声の我慢に必死で、胡桃はすぐには答えられない。

 それでも、どうにか苦労して口を開いた。

「大丈夫……あぁぁんっ! です……」

 どうしても我慢しきれぬ悦びの声が漏れてしまい、男子たちは大いに沸いた。

 鈴木は満足げな笑みを浮かべて言う。

「そうか、よかった。矢上も大丈夫そうだし、このままのポーズで行こうと思うんだが……ここで一つ、提案がある。4分も経ったことだし、みんなもうアタリ〔*〕はとれたと思うから、『モデルの二人も、ポーズを崩さない程度になら動いても良い』ということにしたい。男子諸君、反対意見はないな?」

 最後の部分は、男子たちの方を振り返って尋ねた鈴木。

 男子たちにはもちろん異論などあるはずがなく、「もちろん、反対なんかしません!」「どんどん動いてかまいません!」などの声が口々にあがる。

 もっとも、彼らの中で真面目にデッサンをしている者など、ほとんどいなかったのだが。





〔*〕アタリ・・・絵を描く際に、大まかな位置取りを定める作業
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