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羞恥の高校性活~女子はクラスで私だけ~
第45章 体育祭~借り物競争~ 【美緒編】
 混乱と狼狽で声も出ない美緒に向かって、まだそばにいた杉浦が言った。

「なんだ、またモタついてるじゃないか! 上岡、いい加減にしろ!」

「いい加減にしてほしいのは、そちらです!」

 相変わらず手で身体を必死に隠し、やや縮こまるような格好で美緒が言う。

 杉浦は語気を強めて言った。

「私は何もしていないだろう! 八つ当たりはよせ!」

「杉浦先生だけに言っているわけじゃなく、こんな紙を用意した学校側に言っています!」

「なんだ? 学校側に文句をつけるってのか?!」

「そ、そういうわけじゃ……」

 いつもの泣き所をつかれ、急激に勢いを弱めてしまう美緒。

 杉浦がここぞとばかりに言った。

「もういい! 校長に連絡を入れておくからな!」

「ま、待ってください……!」

 立ち去ろうとする杉浦を、美緒は慌てて呼び止める。

「どうした? 従う気になったのか?!」

「は、はい……」

 美緒はまたしても圧力に屈する格好となった。




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