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羞恥の高校性活~女子はクラスで私だけ~
第13章 身体計測~その日の昼休み~ 【碧里編】
 しかし、どうにか少しだけ頭の中を整理して答えた。

「そ、その……。私ももう三年生ですし、今から転校というのは、考えたくなくて……」

「ふむ、受験生だから当然かな。それで、春日井さんは多分、今日のことで腹を立てて、何か賠償か償いでも求めてここへ来たんだろう」

 碧里がすぐさま「そんなわけでは」と言おうとするが、坂本は「分かっている」と言わんばかりの様子で手を挙げて静止して続ける。

「いや、こうしてわざわざ来てくれたんだ。今日の出来事に納得がいかず、何かを求めてきたのは間違いないと思うし、至極当然のことだとも思っている。無論、こちらにも幾つかその用意はある。全てここで明かすことは残念ながら出来ないが、例えば『皆勤賞達成の際に、賞状だけでなく記念品も贈呈すること』や、『希望があれば、夏季休暇中に講師をつけて、マンツーマンで補講を行うこと』などだ。春日井さんは、受験生だからな」

「え? そ、そんなことが……?」

 興味を惹かれた碧里は、今しがたまで抱いていた憤りや苛立ちをついつい忘れて尋ねる。

 碧里の「過ぎてしまったことを、くよくよ思い悩まない」という性格が、こんな時にしっかり出てしまった格好だ。




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