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潮騒
第16章 再会の夜 ー上げ潮ー
先端の丸みを帯びた兜部分に舌を這わせ、裏側の窪みを舌先でくすぐる。
「…はっ…」
ピクリと正一郎の身体が、強張る。
菊乃は構わず、そこから続く小さな口に尖らせた舌先を差し入れ、くりくりとつついた。
兜の縁を一周舐め上げ、薄皮を剥くように舌で転がし、そのまま喉の奥まで飲み込んでいく。
「…ん…」
正一郎が鼻から息を抜く。
喉の奥を突いてえづかぬように気をつけながら最奥まで誘い、ゆるゆると吐き出していく。
唾液を絡ませ、じゅぽ、ちゅぽ、と卑猥な音を響かせ、じゅるじゅると音を立てて吸い上げると、正一郎の口から悩ましい吐息が漏れ、手が頭にかかった。
そんな技も勿論正一郎が教えたものだ。嫁して十五年、熟れた女の身体と技は、完璧に己好みに育っていた。
「…はっ…」
ピクリと正一郎の身体が、強張る。
菊乃は構わず、そこから続く小さな口に尖らせた舌先を差し入れ、くりくりとつついた。
兜の縁を一周舐め上げ、薄皮を剥くように舌で転がし、そのまま喉の奥まで飲み込んでいく。
「…ん…」
正一郎が鼻から息を抜く。
喉の奥を突いてえづかぬように気をつけながら最奥まで誘い、ゆるゆると吐き出していく。
唾液を絡ませ、じゅぽ、ちゅぽ、と卑猥な音を響かせ、じゅるじゅると音を立てて吸い上げると、正一郎の口から悩ましい吐息が漏れ、手が頭にかかった。
そんな技も勿論正一郎が教えたものだ。嫁して十五年、熟れた女の身体と技は、完璧に己好みに育っていた。