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潮騒
第6章 日常 ー寄せ波ー
正一郎は菊乃を気に入ったと見え、その日から、ほぼ毎日抱かれるようになった。
布団の上げ下げも蚊帳を吊るのも、もちろん菊乃の仕事だったが、基本布団は一組。
菊乃に月のものが来た時だけは布団を分けた。

昼間はそっけない態度なのに夜は優しい。その落差も菊乃は好きだった。
正一郎のこんな顔を見るのはきっと私だけ。
初めのうちはまだ痛みもあったが、正一郎の優しさと、好きだと思う気持ちがあれば我慢できた。
そのうち痛みも無くなり、夜、その時を支配するのは快感のみになる。

今宵も菊乃は、温くなった最後の風呂で身体を洗い、上がり湯代わりに炊事場から持ち込んだ熱湯を水で温めて身を清める。
顔や腕は家事と農作業で日に焼け、黒くなっているが、着物に隠れた処は、その差に眼を見張るほど白く。
正一郎の手によって花開いた十七の身体は、それだけで匂い立つほどだった。

身体を拭き、単衣の寝間着を着て二階の寝間に入る。

蚊帳の中、布団の上に片膝を立て、気怠げに座る正一郎。

「お待ちどぅさん。」

「遅いわ」

片手で菊乃を抱き寄せる正一郎の首に両腕を回し、その耳元にそっと口を寄せた。
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