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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第13章 涙で滲む夜
「そう?」

その割には浮かない顔を見せている雅ににこりと笑いかけて陽は切り出した。

「ねぇ!時間空る?」
「時間…ん、あるけど…なんで?」
「久しぶりだしさ!お茶しない?」

そうして陽と一緒に行き慣れたカフェに向かう雅。

「それで?」
「へ?」
「どんな人?」
「あ、相手?」
「そう!それ以外ないでしょ。」


何て答えよう…

wing'sの1人何て言えないし…

どう言うのが正解?


そんな事を考えていた雅に対して陽は質問を変えてきた。

「何の仕事してるの?」
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