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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第13章 涙で滲む夜
余裕にも見えるように頬張ったまま笑い、見つめてくる。
「それで?…和は?」
「あ…特に…」
「特に?何かあった?…でしょ。」
「ぇと…」
「…何?」
どう話すのよ。
キスされましたって…
言うの…?
言えないよ…
「また言葉選んでる?話して?」
「あの…」
「密室で2人きり?」
「…ん」
「でも何にもなかったんでしょ?」
「え?」
「密室で2人きりになったからって怒んねぇって。」
クスリと柔らかく笑った。どこにも疑う余地がないほどに穏やかに笑っている。
「それで?…和は?」
「あ…特に…」
「特に?何かあった?…でしょ。」
「ぇと…」
「…何?」
どう話すのよ。
キスされましたって…
言うの…?
言えないよ…
「また言葉選んでる?話して?」
「あの…」
「密室で2人きり?」
「…ん」
「でも何にもなかったんでしょ?」
「え?」
「密室で2人きりになったからって怒んねぇって。」
クスリと柔らかく笑った。どこにも疑う余地がないほどに穏やかに笑っている。